アナトミートレインについて
アナトミートレインは、身体全体にわたる筋膜と筋筋膜の”コネクションの解剖学”を提供し、使用する徒手療法や運動の様式に関わらず、身体に存在するパターンのマップ化をし、変化を形作る能力を与えてくれます。
アナトミートレインシステムの12の筋筋膜経絡は、今までに学んできた個々の筋肉を、人間の身体の姿勢や動きに関わる筋膜生地に存在する機能的複合体に繋げます。
1990年代にボディワーカーであるトム・マイヤーズによって開発されたアナトミートレインは、理学療法士、パーソナルトレーナー、マッサージセラピスト、アスリート、コーチ、ピラティス指導者、ヨガ指導者、カイロプラクター、アステオパスなど、身体がいかにその生体力学を制御するのかに関するアップデートされた考えを取り入れることで、身体構造の持続可能な変化と運動に影響を与えることに関心を抱く、多種多様な健康に関わる専門家の皆さんに受け入れられ、教育カリキュラムにも取り入れられています。
アナトミートレインは、アナトミートレインの概念と、戦略、アセスメントツール、テクニックを伝えるためのCEU取得対象となる短期コースや、長期の資格認定コースを世界各国において提供しています。
ハムストリングスを、全体性を持つ”スーパーフィシャルバックライン”の一部として理解することは、これらの筋肉を単体として考慮することでは解決できなかった問題への新たな洞察を与えてくれます。”スーパーフィシャルバックライン”は、単独の筋肉の分析では得ることのできない、回旋の代償や脊椎の捻転の解決方法を与えてくれるでしょう。
私達の形状は、まずどのようにして与えられるのでしょうか?私達は、身体における局所的な動きを継ぎ目なくスムーズに生みだしながら、いかにして全体的な安定性を維持しているのでしょうか?私達はどのようにして”固まって”しまうのでしょうか?これらの制限から成長して抜け出すにはどうすれば良いのでしょうか?
これらの問いかけは、私達が”空間の医療”と呼ぶ”神経筋筋膜のウェブ”を全体として理解することを要求します。それが怪我の修復であれ、芸術的パフォーマンスやスポーツパフォーマンスの向上であれ、私達は身体のメカニカルな関係性をいかにして最適化することができるのでしょうか?全体的に目指すのは、私達の”KQ=運動学的度合いまたは身体的知性を向上させることなのです。